駄作の造り方 2011年版

ここのところ、弊HPのアップデートが放置になっております。
常連各位には「開店休業か」「既に放棄か」と思われている御仁も居るかも知れません。

いえ、単に生来のズボラな性格が災いして、ほったらかしになっているのです。
これではまずい、せっかくお越し頂いたのになんらアップデートを放棄しているとは何たる体たらくか・・・

一応危機感を持ってHPに変化をつけることとしました。


では何をアップロードするのか。

今までとおり駄作を単にツラツラとアップロードするのでは能がありません。
如何にカメラから吸い上げたデータを加工・捏造して皆様にご披露しているのか、
そのプロセスを大後悔じゃなかった大公開させて頂きます。

1.これがマシンだ

撮影(旅行)から帰ってきたら、早速デジカメまたは一緒に持っていったノートPCからデータをデスクトップPCに吸い上げます。
本邦初公開、筆者が使用しているデスクトップPCとHDDユニットです。

HDDユニットは前後を逆にしてます。フロントに電源スイッチがないためです。
この中には500GB×2、1GB×2のHITACHIのSATAのHDDが入っています。





カメラはと言えば、ご覧のように一応除湿を考慮して保管してます。
これは今年2011年6月前、梅雨を見越してすべての機材を防湿剤+防カビ剤と共にコンテナに入れました。

と言いますのも一部のレンズにカビが発見されたためです。
速攻サービスセンタに持ち込み、洗浄してもらいました。



・・・と画像加工とはあまり関係ないショットで申し訳御座いません。

2.まず画像を選ぶ

撮影(旅行)から帰ってきたら、早速デジカメまたは一緒に持っていったノートPCからデータをデスクトップPCに吸い上げます。
ビューワはPicasaを使用。GooGleの持つネット上の1GBの無料ストレージにアップロードも容易です。





 取り敢えず日豊本線の大淀川橋梁を渡る赤い485型の3連を選んでみます。
この画面でも判るように、夕日の加減で若干色味が偏った感じです。


3.トーンを補正する

Picasaには画像加工ソフトとしてAdobeのPhotoshop CS5を関連付けてあります。
Photoshopの他にはNIKONのCapture NX, NIKONおよびPENTAXのカメラを購入した際、もれなくオマケで付いてきた編集ソフトがあります。
大抵は、Photoshopで事足ります。
少しジックリ取り組むときは、前座にCaptureNXを使用します。

さて、この色味を変えるために自動トーン補正をしてみましょう。大抵の画像はこのお任せ機能で何とかなります。




これで本来の青空の色味が戻りました。しかし全般に青みが強いようです。


4.ノイズを低減する

最近のデジカメは、数年前に比べて画素数UPに加え、ISO感度を高くしてもノイジーな画面にはなりにくいようです。
しかし、画面を大きくして青空を見ると、デジタル特有のノイズが判ります。
本来なら同じ色か、色の変化が極めて滑らかになる筈ですが、ノイズは「模様」として見えます。

Photoshopのプラグインに Dfine2.0と言うノイズキャンセラーが販売されています。
筆者は殆どの画像をこのプラグインに通してノイズを低減します。

メリットとしては若干シャープネスが改善される、空の色やボディの色のメリハリが向上する、と言った感じでしょうか。



5.色味を変える

自動トーン補正を掛けたままだと、青味が濃すぎます。
なのでカラーバランスを調整してみます。
青が強いので、若干黄色方向へシフトすれば良いでしょう。


ここで注意。
我々は所詮趣味の世界での色調整です。
プロは、まず液晶モニタの色調整(キャリブレーション)から、部屋の照明の色温度まで厳密に調整した上で「商品」の色合いを調整します。

1つの駄作を数分で修正する筆者と違い、プロは「納得できるまで」、プロとしての使命を全うします。
(Photoshopの教科書が何十冊も出てます。しかしプロはそれ以上のテクニックを駆使して画像を調整します)

なのでここでの色調整や補正はあくまでもシロートのお遊び、と考えて御笑覧くださいませ。



6.画像サイズを変える

生データのままの画像サイズでは、ギャラリの皆様の環境に対して負荷が大きすぎます。
かといってあまりに小さい絵では申し訳がない。

筆者は最近では長辺を2000ピクセルでお披露目してます。



7.シャープな画像にする


時速100km前後で走る鉄のハコは、1/1000秒のシャッター速度を使ったとしても、やはりその間に数センチは移動します。
これが微妙なブレとして再現されます。
かといって、1/2000、1/4000と言ったシャッター速度を乱用して良いか、と言うとそこは個人の好みの問題でしょう。

私的にはノイズの限界としてISO400、絞りはF7.1を上限とすると、快晴時で1/1250前後かなあ、と考えてます。
結局はこうしてPCで画像加工するのですから、カメラ側のプロセッサを煩わすよりは、撮影後にPCで編集するのが楽だと思います。


もう一度お断りして置きますが、画像調整をカメラでするかPCでするかは個人の好み。
他の方法が邪道だとか自分はこうだから皆もこうすべきだ、等と言う考えは言語道断。

趣味なら自分の好きなようにやるのが一番なのです。他人様に押し付けたり批評するのは論外。




8.シグネチャを入れる

加工・捏造した写真は、自分のものだと言う主張と、「自分の責任で加工したぜい」と言う意思表示のためシグネチャを入れます。
筆者の場合は写真の四隅の何処かに「copyright(c) kurahassan.com 20xx」と毎回一文字づつ打っています。

まず、この著作権表示。
本当は自分の名前を入れるか、或いはJRxxの所有物を公共の場で撮影した、などと言った表示を入れるのが妥当でしょう。
「kurahassan.com」は向こう10年の間使えるドメイン名をお名前.comにオカネを払って取得しました。

厳密に言えば、著作権表示にドメイン名は怪しいものです。
しかし所詮趣味の世界。仕事ならともかく、趣味の時間くらい自分の好きにさせてくれよ、と言う気持ちも込めて使っています。

次に毎回一文字づつ打つ。
Photoshopには別画像として「copyright(c) kurahassan.com 20xx」をテンプレート画像として持っておき、イッパツで貼り付け可能です。
でも、毎回一文字づつ打ちます。

いまさら「儀式」を変えたくないのと、ここで打ち間違いが多発するようなら筆者の脳みそもだいぶガタが来た、と言うことが判るでしょう。
なので毎回面倒でも一文字づつ入力しているのです。  くだらない拘りですな。





仕上がりに取りあえず満足したなら、すべてのレイヤの画像を一枚に統合します。


9.画像を保存する

♪ここまで〜きたら〜〜サクセース  と大昔のコマーシャルを唄ってオオボケかましている場合ではありません。

駄作でも成果として保存する必要があります。





画像の「ファイル」としての管理方法は色々あります。
筆者は、撮影画像が入っているフォルダに「2000size」と言う名前のフォルダを作成して、そこへドンドン加工した駄作を蓄積します。

公開させていただく駄作は撮影枚数の10%、良くて20%行くかどうか、と言うところです。



10.ファイルサイズを考える

大抵の画像はJpeg形式で保存します。まれに後々の修正を考えてPSD(Photoshopだけで扱える形式)や、TIFFで保存する場合もありますが、
年に数回ありやなしや、です。

べらぼうに大きなファイルサイズだと、画像としては確かに綺麗にはなりますが、ハンドリング(取り扱い)が悪い。
なので平均して200KByte前後、大きくても500KByte前後としてます。



それでは、見比べてください

まずはオリジナルカラーの写真です。
シグネチャを入れて画像サイズを修正した以外には、他は変更していません。
画像サイズは横2000画素ですので、ご自分のPCのワークフォルダに一旦コピーしてビューワで見ると、
よく比較できます。





次に、本手順で修正した駄作をご覧ください。
まだ若干青味が残っていますが、まあシロートの修正ですからこんなものでしょう。

欲を言えば、写真左のマンションを消すか、列車だけを切り取るなりすれば、より完成度は高くなります。




如何でしたでしょうか?
手順として一連の作業をお見せすると、何だか面倒くさそうな作業に見えます。
しかしルーチンワークとして自分で流れを編み出して覚えてしまうと、何も難しいことがないのです。

ご参考になれば幸いです。


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