岩手県雫石町の釣り場。
新幹線の中では、2時間後の決戦?に備えて寝てました。
寝ても覚めても寝てました。

東海道新幹線は車掌さんが必ず検札に来ます。
東北・上越新幹線は車掌さんを呼ばない限りはスルーです。
全席指定のなせる技?

私の乗ったはやぶさは東京駅を8時20分に出ると上野をすっ飛ばして大宮に着きます。
ここで定員がほぼ100%になります。

次に停車の仙台では半分近いお客さんが降車します。
入れ替わり乗り込んでくるお客さんを入れても、空席が目立ちます。

そして東京駅を出て約2時間後の10時30分。岩手県の盛岡駅に到着します。
この時期、滝沢村からチャグチャグ馬子の装束の踊り子さんがPRに盛岡駅に到着です。


私は直ぐに駅レンタカーで手続きを済ませ、クルマを出しました。

まず立ち寄るのが盛岡IC手前のイオン盛岡店。ここでお昼ご飯と飲料水を調達です。
再びR46を秋田方面に向かい、小岩井農場方面を右手に見て雫石町の柿木交差点で右折。

後はカーナビに従い葛根田(かっこんだ)川沿いに走らせます。
もちろん、日釣券はコンビニで購入しておきます。1000円/日です。


柿木交差点から北を目指すと西根地区に入ります。
川母渕付近は牧草畑やら田んぼやらが混在。
ここに橋があり、橋の直下にクルマを止めるスペースがあり何時も利用します。
さてここから入渓。


既に何人も入っているのか魚が中々出てきません。
毛ばり釣りの場合、一箇所に何分も粘っていても結果はでないのでどんどん場所を変えるに限ります。

どんどん川を上流に向かい、めぼしいポイントを攻めていきます。
・・・とようやく毛ばりに食いついた魚が出ました。手繰り寄せるとなんと鮎。


鮎は小さいうちは川虫を食べます。
体長が15cmを越えるあたりから食性がガラっと変わり、川石に付く川苔を食べるようになります。

鮎の体の構造上、むしゃむしゃと石にへばりついて食べることができません。
鮎は川石に横付けして、川苔を剥ぎ取るように食べます。
この食べ跡が「食み跡」(はみあと)と呼ばれます。

この頃、鮎の多い川面からスイカのような、メロンのような香りが漂うことがあります。
鮎の『体臭』です。鮎は別名『香魚』とも書きます。


普通、日釣り券は岩魚、ヤマメ、ニジマス、ウグイなどの魚種と鮎は別格です。
鮎はどの河川の漁協もチカラを入れており、日釣り券も高いのです。

日本の大半の河川の鮎は琵琶湖産の「湖産鮎」です。 
四万十川や新潟の荒川など、河川から堰堤無しに遡上できる河川は海産の鮎です。

なので鮎は普通の日釣り券で釣ってはいけない?魚なのです。これを判ってますので直ぐリリース。
もっともフライフィッシングの場合、できるだけ身軽でいたいので釣った魚は全て丁寧にリリースしてます。


一見、普通の河川のようですが数年前の水害の痕跡を引きつってます。
対岸を撮影したのがこれ。濁流に洗われて堆積した土砂が露出してます。


河川の両側を浸食から防護するテトラブロックが到る所に入ってます。
テトラの上に上流から流されてきた流木が。河川の両脇は砂地です。

野鳥が食べた木の実が消化されずフンとして落とされ、砂地で成長します。
しかし砂地はそれ程頑丈ではなく、大水が出たら簡単に土砂が流れます。

こうして数年〜数十年の草木のサイクルが終わる・・・のではなく新陳代謝が続くのです。


意図も簡単に崩れたテトラ護岸。蛇篭で石を包んでいても、大水は容赦なく土砂を流します。
その上にセットされたテトラも簡単に崩れてしまいます。これが自然の威力です。


初日は鮎2匹、ウグイ2匹と信じられない貧果でした。
ガッカリするかと思いきや、往復4kmの河川の渡渉で結構良い運動が出来て心地よい疲労感。

二日目は適当で良いや、と思いながらまず向かったのが岩手山の反対側の八幡平。
ここで安比川を釣ろうともくろんでおりました。

しかしこの水系も到る所数年前の水害から復旧途上です。
また小雨で直ぐにカフェオーレ色の水が流れており、恐らくイワナもヤマメも居ても数匹。

ならばと色々ロケハンを重ねつつ、結局葛根田川の玄武洞付近に舞い戻りました。
便利なもので、カーナビに従って陸自の演習場から滝沢村、小岩井農場の上、
岩手高原スノーパークを経由してあっと言う間に玄武岩付近。

この瑞々しい緑は針葉樹ではなくブナです。ブナこそが渓流沿いの水を大量に含み、
そのやわらかい樹木と根っこが土砂災害を防止してます。この空気に触れるだけで生き返る気がします。


入渓そうそう、1匹のイワナを失敗してしまいました。
魚は居ることはいる。しかし午前中に入渓した釣り人に叩かれたのか、中々後が続きません。

まあそう焦らずとも。
ふと木立を見るとカエデの瑞々しい青葉が目立ちました。


ここもよくよく見れば数年前の大水で色々削られたり、大木が流れてきた跡が目立ちます。
しかし数千年〜数万年も昔から繰り返されてきた事象。

この景色も数年後〜数十年後には変わります。
変わって欲しくないのは、木々の瑞々しい青さだけです。


山の神様は見捨てないでくださいました。
渓流には「ステージ」と呼ぶ段々状になった畳6〜10枚ほどの流れがあります。

水深は10cm〜1m程。
上流を見て釣るため毛ばり釣りにはかなり難しいテクニックを要求される場所です。
難しさのため釣り師が敬遠する場所でもあります。

ここを攻めずして葛根田川に来た甲斐がありません。
絶対、ここで出るだろうなと思ったポイントから出てくれました20cm。

塩焼きにすると一番美味しいサイズです。鼻先にあるのが私が作った毛ばり。
昆虫と間違って食いついてきたのです。

この魚体に触れることなく、毛ばりを回収したら魚は流れにもどりました。


これは釣り終わって道路に上がる階段から振り返ったところです。
画面真ん中、岩っころが階段状の「ステージ」になっているところがあります。

ここを見逃すにはあまりに惜しい、と思いました。


そろそろ帰宅の時間、予定していた撤収時間15時を過ぎました。
エスケープ点の道路に出る階段の下部分に流れがあります。上の写真のステージの部分です。

まあ良い感じの流れでしたので10分は道草しても問題あるまい、と流したところこれが出ました。
尺には少し届きませんが、手繰り寄せるまで1分近く手こずらせたイワナ。

このサイズで満足しなければ罰が当ります。

逆転サヨナラホームランの心境です。


集落の売店である中由商店。
ここで日釣り券を購入しました。

この右側に美味しいアイスクリーム店もだしてます。
何時もお客さんで賑わってます。


なかゆ商店の目印です。なぜかタコ。
大阪で言えばたこ焼き屋さんに間違ってしまいそうです。


旅の終わり。盛岡駅の待合室に置いてあった南部鉄瓶。
あーあ、充実?の二日間でした。またイワナの顔を拝みたいものだ。

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