2005年頃復活の時代

 

なんだかんだが有り、2004年には神奈川県から大阪府に約2年程、戻ることとなりました。

 

最初に購入したデジタル一眼は、PENTEX *istDs。手持ちのフィルムカメラがPENTEX

一眼レフでレンズが10個程あり、リソース=資産の有効活用と言う奴です。

そもそも、当時熱中していたフライフィッシング=西洋毛鉤釣りの、毛鉤の写真をマクロ撮影

するために購入したのですが、それだけではもったいないのでジャンルを広げました。

 

まずは電車で数十分の処に京都市がありますので、金閣寺に出向いてお上りさん的に一枚。

 

次に比叡山に向かい、延暦寺を目指すこととしました。まず叡山電車で八瀬比叡山口まで。

ケーブルカーに乗り換え、更にロープウェイに乗り換えて、山道を歩きます。

山頂では積雪30センチの降雪となっていました。 幽玄の世界的に一枚。

 

延暦寺にはお堂が沢山あります。結構な量の雪が降ったようで、お堂の階段が雪に

埋もれておりました。

 

さて、いよいよ約20年ぶりにテッチャンの世界に舞い戻ります。

 

  

  

案の定、最初はろくな写真が撮れませんでした。

カメラは連写が出来ると言っても3コマ/秒。次のショットまで0.33秒あります。時速100q前後で

走るテツのハコは、その間数メートルも移動します。なので単写のつもりで撮るべきでした。

また、この当時はAF=オートフォーカスの仕様を十分把握しておらず、AF自体も大した性能ではなかった

ので、機械に頼るとロクな写真が撮れない、と言う教訓を得ました。

 

このショットなど、立位置とレンズ画角をもう少し熟慮すべきでした。

現在ならこんな撮り方はしません・・・

 

これも草ぼうぼう、画面左にある標識棒が邪魔です(だからと言って抜くのは言語道断。犯罪です)。

また編成全体が入っていないので、何とも中途半端な感じです。

 

これに至っては、画面が1度以上傾いている、ロケ地が宜しくない、山も全て入っていない、

と言うか、こんな場所から撮るべきではなかった、の典型です。

しかし、こうやって失敗を重ねてノウハウの再構築を重ねて行きました。

 

数週間後、こういう形で撮影が少しだけマシにはなりました。

 

これもクルマを少しゆっくり走らせて見つけたロケ地です。当然クルマ移動の際は、

クルマを置く場所にも迷惑が掛からないよう考える必要があります。

クルマ移動での撮影、と言うのは軽く思うほどには簡単ではないのです。

一番大事なのは、地主さんや通行車/者さんに迷惑を掛けないこと。

 

デジタルカメラのフィルムカメラには真似できないメリットの一つに、撮影結果がその場で確認

出来ることがあります。

これは当時の富山駅(地平線時代)に深夜22時頃到着の上野行急行能登です。

489型ボンネット車を撮りたく、入場券を購入してスタンバイしてました。確か停車時間は1分間。

その間にピント合わせと露出調整をする、と言うノウハウを積み上げて行きました。

 

これも急行能登を10分後追いする形で上野に向かう、寝台特急北陸。

当時の北陸線は、トワイライトエクスプレス(大阪〜札幌)、寝台特急日本海(大阪〜青森)

寝台特急北陸(金沢〜上野)、急行能登(金沢〜上野)、急行きたぐに(大阪〜新潟)と、

まだまだにぎやかでした。

 

失敗は現在でもやらかしますが、当時からこの手の失敗は付き物でした。

少しアイポイントが低くて、雑草が盛大に目立ち過ぎです。列車の尻尾も切れてます。

まあこれは可愛いものです。

 

舞浜の夢の園から敦賀に489系を使った団体臨時列車が走る、と言う情報を掴んだので、

それを撮影のためスタンバイしてました。『前座』で日本海で一発撮りの練習をした際、

少し引き過ぎて顔が切れてしまいました・・・

 

こういうアングルで撮影できるのは、5月中頃まで、と言う感じでしょうか。

盛夏の頃は雑草が元気過ぎて列車の下回りが隠れてしまいます。

 

これは難しい露出を強いられます。背景が夏雲で結構明るいのです。半逆光です。

そこに明るめの露出の列車が来たので、これをカメラの露出計に頼ってしまうと、どう頑張って

補正してもこんな感じに仕上がってしまいます。おまけにこの0.3秒後には先頭が切れて

しまうカメラの基本性能の低さに泣かされました。

 

しかし、Photoshopで画像補正の方法をあの手この手で駆使すれば、ご覧のとおり。

当然、左側の余分な間もカットしています。

 

これも半逆光で、左に妙に間があいた情けない一枚。

 

Photoshopで補正すればご覧のとおり。

デジタルカメラを使っているのであれば、補正や面倒な事柄はPCに任せてしまった方が、

撮影は楽になります。

ただ、これは個人の好みの問題ですから、カメラで頑張って補正を吸収する、と言う人は

自分のポリシーを貫徹して趣味を楽しむべきです。

 

 

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