高知県内唯一の電気鉄道 とさでん交通

 

羽田から高知龍馬空港へのアサイチの便で空港に到着し、バスで40分程走ると高知駅前です。

ここで、とさでんの1日乗降フリーきっぷを1000円程で購入し、まずははりまや橋まで。

 

最初に乗ったのが、このノルウェーからやってきたユニークな形状の電車。現在はノルウェー時代の

色に戻されたそうです。営業運転はせずに団体やイベントで活躍中とか。

 

降りたホームが丁度順光だったので、しばし撮影を。これがとさでん新標準色だそうです。

 

いの駅終点まで走る電車。『いの』『ごめん』の2つのサボが

あります。

 

終点のいの駅です。この近所にJR土讃線の伊野駅があります。

 

電車の向こう側が駅舎です。結構立派な造りでした。

 

いの駅に到着してお客さんを下ろしています。

何故かホーム側のドア扱いではなく、なんと路面側にお客さんを下ろしています。

こういう所が、現在感覚ではアンマリお客さんフレンドリーではないなあ、と感じてしまいます。

 

因みにこの電車に乗るには、ホーム側からです。

運転手さんが客扱いをするには、どうしても運転士左側(バスと同じ)側の運賃箱を操作

する必要があり、そのために却ってお客さんに不便を強いているのです。

 

804号車が高知方面に出て行きました。この電車はもともとは下関付近を走る路面電車だったとか。

冷房装置を搭載の際に、真ん中に補強柱を入れたため、その分窓が細くなっています。

 

コチラ側の分岐器は使われていません。あちら側の分岐器を向かって左側に進入し、

黄色い点字ブロックのあるいの駅ホームに横づけし、降車客を道路側に出す、と言う造りです。

 

いの駅の高知駅側です。なにやらぶった切られた線路があります。

 

それを追っていくと左に急カーブし、

 

白いクルマの向こう側で途切れていました。どうやら電留線のようです。

しかし現在は使われておらず、架線も撤去され、線路だけが取り残されています。

 

こうやってみると、如何にも生きた線路のようです。

 

市電のようでありながら、途中に単線行き違い区間がある箇所では、タブレットによる

通行権の授受が行われています。

 

何処の駅かは忘れましたが、ここで半数以上の電車が降り返して高知方面に戻ります。

写っている209号車は、ごめん駅まで行きます。

 

片側が2両程度までは停車できる長いホームになっています。

 

ただ、待避線が無いので、一番先頭が動かない限りは数珠つなぎになります。

 

そのホームに、高知駅方面からいの駅行電車がやってきました。

 

少し疲れが出ているのか、若干画が傾いています()。自分の場合、動き廻って疲れ始めると

どうやら水平感覚に狂いが生じるようです。 流行の3車体連結構造の電車です。

しかしとさでん交通は色々過去に経営上のトラブルを抱えていたようで、新車をホイホイ導入、

と言うことができないので、未だに旧型車が頑張っています。

この新型?、故障が多く2022年春現在休車中です。

 

赤い塗装と言うのは、目立つものです。

 

この車体は、東京都電に類似しているらしく、都電の旧塗装を模して塗ったらしいです。

 

センタードアでなく、車両両端にドアがあると古めかしく見えます。

 

こういう昭和なデザインが21世紀を20年過ぎた現在も頑張っている、と言うことは

理由はともかく面白いものです。

214号車はこちら側にパンタグラフを装備していますが、

 

209号車は、向う側にZ型パンタグラフです。

この撮影時、少々疲れたので乾いて水の無い側溝に足を突っ込んで座っていました。

電車は頻繁にやってきて、ズボラに撮影してます。手前に自分のマヌケな影が出ています・・・

 

ごめん方面に足を延ばすと、ローカル色が濃厚になります。

 

この10数年前に廃止になった、名鉄美濃町線の郊外付近のロケを思い出します。

 

季節は秋、丁度柿が実っていたので、季節感を醸し出すために絡めてみました。

 

腹も減り疲れもたまったので高知駅前の宿に向かいます。

ごめん方面行の電車がやってきました。この線路を見ますと、電車の左側線路がアスファルトを

せき止める形になっています。 線路は砂利が巻いてあるのでクルマの通行はできません。

問題は、この写っている電車から人を下ろす際は、なんと道路側へ下ろすのです。

一応、電車から人が降りる旨の警告標識等はあるのですが、日没後の夜間に交通量の多い

路面側に下ろされるのは、結構怖いと思います。

 

高知方面行の電車がやってきました。これにのって引き上げます。

 

はりまや橋付近では日が暮れていたので、折角ですから半流し撮りで何枚か。

 

意外に台車は近代的な造りです。

 

翌日、同じように1日乗車券を購入してごめん方面を目指しました。舟入川と言う河川の堤防があり、

そこから俯瞰気味に撮ってみます。

 

ごめん方面に向かう電車です。

線路がアスファルトを止め、一応白線が描いてありますが半併用軌道、と言ったところです。

 

丁度七五三の頃でした。

 

途中の電停からの撮影です。こちら側にはホームがありますが・・・

 

これはGoogleMapで見た道路の様子です。

矢印が書かれている向う側、緑色にペイントされているのが『ホーム』のつもりです。

日中ならまだしも、夜間にこの道路側に下ろされると言うのは、大人でも怖いものです。

 

ごめん方面から都電カラーの213号車が戻ってきました。

 

単に車両を撮影するだけ、と言うのなら、こういう開けた場所でノンビリ撮ればいくらでも

とれますが、ものの20分も居れば飽きてしまいます。

 

ここは途中駅で高知方面への折り返しができるよう、ポイント設備もある駅です。

 

道路側にはキチンとした屋根付きホームがあります。

道路上の全ての停車位置にこうした設備があれば良いのですが、経営状況も厳しく、

人もどんどん減っていくような路線では、難しいところでしょう。

 

ここはごめん駅です。向うに見える高架線路は、ごめんなはり線です。

何処かのパチンコ屋の広告塗装見たいです。これに乗るのは少々恥ずかしい気がします・・・

 

もう1両、広告ラッピング車がありました。

 

まだ、此方のラッピングの方がマシです。

 

取り敢えず全線立ち寄り、最後に桟橋線の終点から望遠で龍馬のイラストが

描かれた電車を撮って、これで撮影終了。

高知駅前からバスで空港に向かい、そのまま首都圏に戻りました。

 

現在、二回目の探訪を画策しているところでう。

 

 

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