■■■何か手に職を

 

退職後、そのまま手ぶら=目ぼしい資格が無ければ次の職にありつくのは大変だろうからと、

手に職をつけようと考えました。

 

大学時代に、第一級無線技術士(一技)を目指し予備試験には合格したものの、本試験4本は受験せずに就職、

そのまま放置したため失効しました。

 

『片手間』に取った特殊無線技士(多重無線設備)、現在で言うところの1陸特と、1アマ2アマ無線、

10数年前に若いお姉ちゃんに達に交じりMS ExcelMOUSと言う奴を取った位でしょうか。

 

アマ無線など30数年前から過去問10年分丸暗記すれば取れましたので、これは大した価値が無いのは判ってました。

また一技にせよ一通の工学にせよ、当時から過去問丸暗記で大抵合格しましたので、ボケ防止の為にボチボチ受験は

しようかと考えてます。ただ、受験費用が万を超えるので勿体ない…

 

まず自分にできそうな資格は無いかと探したら、戸建ての宅内電気配線をするに必要な電気工事士の資格、

これを取得しようと思いつきました。

 

電気工事士には第一種と第二種があり、第二種は交流600ボルト、直流750ボルト以下の主に屋内配線の工事に

携わる事ができます。第一種は実務3年の縛りはありますが、電柱で高圧配線を工事することができます。

 

 

 

■■■第二種電気工事士

 

二種電工の試験はまず理論と法規のペーパーテストがあり、それに合格すれば40分の配線実技試験を受けます。

『重大欠陥』がなければめでたく合格です。合格率はソコソコ高いようです。

 

さて勉強方法。これは人それぞれだとは思いますが、まずは私の受験勉強のご紹介など。

 

■■学科(ペーパーテスト):

書店で試験予定日の1か月前から店頭に参考書が出回ります。なるべく過去問の豊富な書籍を選びました。

ペーパーテストについては、過去問5年分を中古書籍やネットからかき集めて、ひたすら解くやり方がベストだと

思ってます。

 

学科には、電気工学の基礎、工具・器具の名称や使い方、配線図の読み取り、電気事業法に関する法律、が出題されます。

 

この手の受験は満点を目指すのではなく、合格ラインを突破するような勉強方法であれば何でも良いと思ってます。

自分は、約5年〜8年程前の過去問を片っ端から解いて、傾向を掴みました。

 

初めて電工試験に臨まれる方がつまずくと思われるのは、抵抗値、インダクタンス、力率、交流電圧・電流等の

計算方法でしょう。これは別途詳しく解法が記載された書籍か、YouTube等の情報ソースを活用するのが手っ取り早い、

と思います。

 

注意することは、『満点を目指すのではなく合格ラインを突破する』ことです。

そのために頻出問題は必ず正解になること、問題文の読み間違いをなくす、計算問題の単純ミスをなくす、

これが大事です。

 

多分、電気計算の経験が無い人にとっては、直列・並列合成抵抗や、インピーダンス、力率計算は未知の世界の話だと

思われているでしょうが、計算問題は考えるよりは先ずは素直に問題集の解説記事通りに計算する、次に類似問題を

解説記事通りに計算して答が合うまでトライする、と言ったシンプルな方法が最短だと思ってます。

 

 

■■実技:

退職後に、ラッキーな事に半年ほど『その道の技能が学習できる公的環境』で学ぶことが出来たため、

配線の基礎知識と技能は問題なく取得できました。

 

後は配線材料…VVFケーブル1.6mmだとか埋め込みスイッチ、ランプレセップだとかをホームセンターで調達し、

アマゾンで電工受験用の工具セットを一式1万円で購入しました。

 

電気技術者試験センターが発行している候補問題13問を、卒なく時間内に完成させられるよう、試験日の10日程前

から調整しておきます。

 

候補問題はセオリー通りにすれば、

(1) 実体配線図に書き直す

(2) ケーブル長、引き回しの長さを決める

(3) 与えられた材料から必要な寸法を切り出す

(4) 配線作業を行う

(5) 誤りが無いかチェックする

 

候補問題そのままを瞬時に判断できて配線作業に移れる人は、まず合格間違いなしでしょう。

初めて電気の世界に首を突っ込む人は、素直に配線図から実体配線図に書き直せる練習を重ねるべきです。

 

ヒマがあれば、その時間を全て実技問題の解法…YouTubeにある二種電工攻略などの動画を何度も観て、

『輪つくり』『ケーブルストリップ』『スリーブのかしめ』等で欠陥工事とならないようにしたいものです。

 

候補問題の配線図は、ざっくり言えば『器具から器具への配線の道筋』を表現したものです。

実体配線図は、『動力/中性/渡り線、電源、スイッチ、負荷をどのように配線するか』を表現したものです。

基本的には、電源(ブレーカー)から動力線を通してスイッチ、負荷(ランプなど)を経由し中性線を通して電源に戻る、

この流れを理解すれば難しい事はありません。

 

配線課題が完成しても、完成物を解体した後は、レセップの配線時の『輪作り』だとかリングスリープの挿入線の

合計断面積に対する適切なカシメ刻印が有っているか、とかを解体した線材と余った材料で練習しておきます。

 

更に自分の作業実力時間を時計で測っておき、何処で手間取るか、どうしたら時短できるかを研究しておきます。

これは実技試験最中に、配線ミスをしそうになった、してしまった時に慌てて余計なミスの発生の防止に役立ちます。